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私たちが提供している多種多様な製品が、お客様のものづくりのシーンで、
よりその真価を発揮できるように、
私たちがこれまで培ってきた実績に基づく様々な情報を発信していきます。
材質や技術の進化に伴い、私たちの製品も進化と発展を続けてきました。
これまでの歩みのなかで得た知見やデータは、きっと皆さまのお役に立てるものでしょう。

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Q05. いろいろな材質向けのインキ

ポリ袋の材質は、ポリエチレンPE)です。

PEは、ポリボトルなどの成形品が印刷素材として多く用いられますが、インキの接着性に難があり、原則として未処理材には接着しないので、印刷前に表面処理(フレーム処理)を行います。

しかしポリ袋にフレーム処理はできません。
(溶けてしまいます)

コロナ放電処理は可能ですが、実際にポリ袋にコロナ放電処理を行いスクリーン印刷を行っている例はないと思われます。

一般にはグラビア印刷などの他の印刷方式で印刷されています。

尚、プライマー処理はポリプロピレン(PP)材に対しては有効ですが、PE材にはあまり効果がありません。

700シリーズ SPインキの使用をお薦めします。

工業部品などの印刷で物性が要求される場合には、硬化剤を併用してください。

貴社にて確認試験を行い、ご採用の可否を決めて下さい。

メンブレンスイッチ用のポリウレタンシートへの印刷には、7000シリーズ NSPインキをお薦めしています。
詳しくは、技術資料「ポリウレタンシートへの印刷の際の注意事項」をご参照下さい。

技術資料「非結晶性ポリエステル材への推薦インキ」をご参照下さい。

アクリルキャスト板用のUVインキとしては、レイキュアーAG 4500シリーズをお勧めしていましたが、残念ながらこのインキは2007年に廃止させていただきました。

そこで、現在はアンカーコートとして溶剤型の H型ハーフトーン SHメジウム を印刷した上に、レイキュアーGA 4100RL-A 厚盛メジウムレイキュアーVX 4700RL-N 厚盛メジウム 等を印刷する方法をお勧めしています。

貴社にて確認試験を行い、ご採用の可否を決めて下さい。

またアンカーコートを使わずにインキを直接印刷し、UV照射の前にプレヒートすることよって接着性を向上する方法もあります。

この方法でレイキュアーGA 4100シリーズをアクリル板に印刷し、実用上充分な接着性を得ている実例があります。

一口にハードコートプラスチックといっても色々なメーカーの色々な種類の素材があり、全ての素材に一つのインキで対応することは出来ません。

弊社の試験では、下記のインキで比較的良好な結果が得られています。

しかしこれらのインキでも接着しない素材がありますので、実際の印刷にあたっては必ず事前に確認試験を行って下さい。

  1. 9300シリーズ HIPETインキ + 硬化剤JA-950 + 硬化促進剤JA-E11
  2. 700シリーズ SPインキ + 硬化剤JA-960

一般にフッ素コーティングは、防水・撥水処理を目的として行われます。

防水ナイロン布は、処理の方法や程度によりいろいろなタイプがあります。

その中でフッ素コーティングは一番撥水処理効果が強力な処理方法です。

推薦インキは、7000シリーズ NSPインキ+硬化剤JA-960ですが、このインキを用いても撥水処理が強力で接着の良くない生地があります。

接着性の予備テストは必ず実施して下さい。

弊社の試験ではレイキュアーPES-Bインキで好結果が得られています。

貴社にて確認試験を行い、ご採用の可否を決めて下さい。

ABS材用として使用可能なUV厚盛インキには、レイキュアーGA4100シリーズ RL-A厚盛メジウム(硬い皮膜、厚い材質向け)、同シリーズ RL-B厚盛メジウム(柔らかい皮膜、薄い材質向け)、レイキュアーLP 4700シリーズ RL-N厚盛メジウム(柔らかい皮膜、低価格、透明性)等があります。

用途に応じて適宜インキを選択して下さい。

弊社の試験では、2500シリーズ 遅乾性MIG-Nインキの接着性が良好でした。

遅乾性MIG-Nインキの使用をお勧めします。

貴社にて確認試験を行い、ご採用の可否を決めて下さい。

GAG材は表面加工されたA-PET材です。

100シリーズ スーパーグロスインキの使用をお勧めします。

貴社にて確認試験を行い、ご採用の可否を決めて下さい。

シリコンラバー(シリコンゴム)はインキの接着性のよくない素材の代表であり、これまでは直接印刷で接着するインキがありませんでした。

「材質と推薦インキ」でも、スクリーン印刷以外の表面加飾方法の検討をお勧めしています。

尚弊社の試験にて、シリコンラバーに表面処理(イトロ処理)を行った後、二液反応型の3200シリーズ SIMインキを印刷し、これを150℃60分の条件で硬化した時に、十分な接着性が得られることを確認しています。

イトロ処理については、弊社営業部までお問い合わせ下さい。

弊社の試験では、人工皮革に7000シリーズNSP メジウムをアンダーコートした上に、レイキュアーVX 4700シリーズ RL厚盛メジウムを印刷したところ良好な接着性が得られました。

貴社にて確認試験を行い、ご採用の可否を決めて下さい。

弊社2液反応型インキの中で一番柔軟性がよいのは、3200シリーズ SIMインキです。

PET材への接着性も良好です。
(機能性インキJELCON-SRVはゴム状の柔軟性皮膜を形成する2液反応型インキでしたが、2006年に廃止させて頂きました)

1000シリーズ エピライトインキ9300シリーズ HIPETインキ 等の2液反応型インキを使用して良好な結果が得られた例があります。

貴社にて確認試験を行い、ご採用の可否を決めて下さい。

スチレンエラストマーは接着の難しい材質で、インキを接着させるためには前処理が必要です。

イトロ処理またはコロナ処理を行った後に3200シリーズSIMインキを印刷することによって、良好な接着性が得られたケースがありますので、お試し下さい。

5600シリーズOPSインキが接着します。

貴社にて確認試験を行い、ご採用の可否を決めて下さい。

生分解性シートにも色々な種類がありますので、一概には言えません。

過去の試験で一般的に接着性が優れていたのは、溶剤型インキでは 5600シリーズOPSインキ、UVインキでは レイキュアーCPO6300シリーズ でした。

オレフィン材とは PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)などの材質の総称で、インキの接着性の良くない材質です。

残念ながら未処理のオレフィン材に完全接着するインキはありません。

なお、レイキュアーVX 4700シリーズRL厚盛メジウムJAR-18添加剤(添加量1-3%) を加えて印刷し、UV照射前にプレヒートすることで、実用上十分な接着力を得ている例がありますので、ご検討下さい。