Q11-05
05. 硬質塩ビ材にスーパーグロスインキを印刷したものを屋外に放置したところ、材料が変形してしまった。原因は何か。
材料が薄く耐溶剤性が不充分だったためのトラブルと考えられます。
遅乾溶剤やリターダーでインキを希釈して印刷する場合には、乾燥を十分に行う必要があります。
もし不充分であると、インキ皮膜中に残留溶剤が残ります。
残留溶剤は可塑剤として作用するため当初は何も問題がないように見えますが、印刷物が屋外に放置されている間に乾燥が進むと、インキ皮膜が収縮し材料が変形してしまいます。
対策としては、乾燥の速い溶剤に変更して残留溶剤が残らないようにして下さい。
この方法で変形が防げない場合には、インキをより残留溶剤の残りにくい3500シリーズ EXGインキに変更するか、それでも駄目な場合には材料を変更する必要があります。