RoHS指令
RoHSとは、Restriction of Hazardous Substancesの略であり、電子・電気機器における特定有害物質の使用制限に関するEU指令。2003年2月にWEEE指令と共に公布、2006年7月に施行された。
RoHS指令に基づき、2006年7月以降は、EU加盟国内において、以下の物質が指定値を超えて含まれた電子・電気機器(electrical and electronic equipment, EEEと略す)を上市することはできなくなった。
- 鉛 :1,000ppm以下
- 水銀 :1,000ppm以下
- カドミウム :100ppm以下
- 六価クロム :1,000ppm以下
- ポリ臭化ビフェニル (PBB) :1,000ppm以下
- ポリ臭化ジフェニルエーテル (PBDE) :1,000ppm以下
対象製品は、全ての構成部材で上記物質の含有率を指定の数値以下にする必要がある。
又、2015年6月4日に公布された”改正RoHS指令”では、次の4物質が追加されて合計10物質になり、2019年7月22日から適用されることになった。
- DEHP(フタル酸ジ-2-エチルヘキシル) :1,000ppm以下
- BBP(フタル酸ブチルベンジル) :1,000ppm以下
- DBP(フタル酸ジ-n-ブチル) :1,000ppm以下
- DIBP(フタル酸ジイソブチル) :1,000ppm以下
→ REACH規則