十条ケミカル株式会社

用語集

スクリーンインキにまつわる様々な用語を網羅した用語集。印刷の工程に関わるものから業界特有の用語、化学用語や技術用語なども盛り込みました。この領域のパイオニアである弊社ならではの充実ぶりです。

BCP

BCP(事業継続計画、business continuity plan)とは、災害や事故など不測の事態を想定して、事業継続の視点から対応策をまとめたもの。危機発生の際、重要業務への影響を最小限に抑え、仮に中断しても速やかに復旧・再開できるようにあらかじめ策定しておく行動計画のこと。

PAHs

多環芳香族炭化水素のこと。複数の芳香環をもった炭化水素。化石燃料の他、炭素を含む物質(木材、タバコ、脂肪、香など)の不完全燃焼によっても生成する 。分子量が増えるにつれPAHの発癌性は増大し、急性毒性は減少する。

・環1つでベンゼン、2つでナフタレン、3つでアントラセン(下記はアントラセン)  
  PAH

PAHsは自然環境で分解、無毒化されるまでに長い時間がかかり、その間環境中に残留し続ける。

PPSU樹脂 PPSU resin

ポリフェニルサルフォン(polyphenylsulfone)
高い靱性、耐衝撃性、耐熱性、耐スチーム性、耐アルカリ性等の特徴を有しており、哺乳瓶や眼鏡フレームなどに用いられる。

PRTR (Pollutant Release and Transfer Register)

化学物質の排出量と移動量の管理規制のこと。平成11年に「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(略称:化学物質管理促進法、化管法)」として公布され、平成13年4月より排出量等の把握の実施が必要となった。スクリーンインキ関係で対象となるのは、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、有機スズ化合物、1,2,4-トリメチルベンゼン、1,3,5-トリメチルベンゼン などである。併せて平成13年1月からは、顧客へのMSDSの提供が義務化された。提供目的は、指定化学物質の含有量などの情報源としてである。

PS版(presensitized plate)

紗に感光液が塗布、又は感光性フィルムが接着された状態で販売され、一定期間以上(目安として1ヶ月以上)保存可能な版のこと。

ひげ(糸引き) misting

主にパッド印刷で、画線部の周囲にヒゲ状のはみ出しが出ること。曳糸性の強いインキを高粘度で印刷した場合に発生しやすい。対策としては、溶剤やコンパンドの添加が効果がある。 → ミスチング

ヒートサイクル、ヒートショック heat-coldness cycle resistance

耐冷熱サイクル試験のこと。高温と低温の環境下に交互にさらされた場合の印刷物の変化を調べる。

ビヒクル vehicle

印刷インキを構成している色料以外の液状成分。ビヒクルには2つの機能があり、1つはインキに適当な流動性を与え、インキを刷版から印刷素材面へと円滑に転移させる作用(印刷適性)、他の1つは印刷された後、乾燥して固体膜に変化し、顔料を印刷面に固着させる作用(乾燥性)である。インキの特長や適性は、ビヒクルの性質に依存するところが大きい。 → ワニス

ビレ現象

印刷されたインキが画線部からはみ出すこと。インキ粘度が低すぎる場合に発生しやすい。 → 裏まわり

ビロード velvet

毛の立った柔らかくて滑らかな織物。ベルベット。

ピンホール pinhole

ベタ印刷などの際、印刷面にインキが乗らずに残っている小さな穴。 → レベリング剤

光重合性樹脂 sensitive resin

紫外線や電子線を照射して重合を行う技術は1940年代より開発されてきたが、当初使用された光重合性樹脂は不飽和ポリエステル系であった。その後光重合性樹脂の用途が拡大するに従って、さらに性能の優れたアクリレート系やメタクリレート系の光重合性樹脂が開発されてきた。なかでもアクリレート系は、メタクリレート系に比べても硬化速度が勝っている為、大部分のUVインキにおいてはアクリレート系が使用されている。これらの光硬化性樹脂は、オリゴマー反応性希釈剤とに分類される。

光重合開始剤 photo-initiator

UVインキに使用する光重合開始剤は、紫外線エネルギーによりラジカル(活性種)を発生し、これがモノマーやオリゴマーの反応基に反応し重合を開始させる。光重合開始剤には多種の化合物があるが、ベンゾフェノン系、ベンゾイン系、アセトフェノン系、チオキサントン系が一般的に使用されている。化合物によって紫外線吸収特性、反応開始効率、黄変性等の性質が異なっているので、インキの色等によって使い分ける。

引き

インキをたらし落としたときに生ずるインキの伸びの長さ。 → 糸引き

標準光源 standard light source

色合わせや画像の視感評価のために規定された光を照射する光源。標準光源には色々の ものが、一般的にはA光源・B光源・C光源があり、その色光の内容は表の通りである。白色光蛍光灯はほぼB光源に、昼光色蛍光灯はほぼC光源に 相当する。なお印刷物の「色評価用蛍光灯」は、色温度が5000゚Kとなっている。

標準光源 性質 色温度
A光源 白熱(タングステン)電灯の光 2854゚K
B光源 太陽の直射光を代表するランプ 4870゚K
C光源 青空の光を代表するランプ 6740゚K
D65光源 分光測色計の標準光源 6500゚K

標準色表 standard color chip

表色体系に基づき色票を系統的に配列したもの。マンセル色票などがある。

皮膚刺激性 skin irritation

UVインキは、皮膚刺激性が若干あるので取り扱いに注意を要する。皮膚刺激性の目安として皮膚刺激指数(P.I.I)が設定されている(下表参照)。 最近の十条ケミカル製UVインキはP.I.I値が1.9以下の成分で構成されていて低皮膚刺激性であるが、UVインキの取り扱いの際は、保護手袋を着用し極力皮膚に接触しないように注意し、もし付着した ときは石鹸水で直ちに洗い落とす必要がある。

P.I.I. 評価
0.00〜0.03 皮膚刺激なし
0.04〜0.99 極く僅かである
1.00〜1.99 僅かである
2.00〜2.99 穏やかな刺激
3.00〜5.99 中程度の刺激
6.00〜8.00 かなり強い刺激

筆記適性 writability

印刷面に鉛筆やフェルトペンで書き込みができるように設計されたインキ。CD-R用のマットクリアーインキなど。CD-Rでは油性ペンだけではなく、水性ペンやジェットプリンターでの印字適性が要求される。

表面硬化性 surface cure

UVインキにおいて、空気中の酸素は、ラジカルと反応してラジカルを消費してしまい活性を失わせる作用がある。インキ皮膜の表層部はその作用によりラジカル発生密度を低減し、重合速度が遅くなる。このため硬化不良が起こり易く、皮膜表面にアフタータックを生じる可能性がある。但し現在のUVインキは、光重合性樹脂や開始剤の進歩によって問題のないレベルに改善されている。 → 内部硬化性

被印刷物 printing stocks

印刷版より直接、あるいは転写などにより間接的に印刷される印刷対象物のこと。

非結晶性樹脂

結晶性樹脂とは異なり、高分子鎖を形成する原子団が大きすぎたり架橋が結晶の妨げになったりするため、分子が規則的に集まることができないものがある。これを、非結晶性樹脂という。 → 非結晶性ポリエステル材への推薦インキ

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