TI 値 (チクソトロピックインデクス、Thixotropic index)
TI値は、塗料業界等でよく利用されている構造粘性をしめす指数。 2つの回転速度の粘度値の比で表し、一般的に回転速度比1:10で設定する。
スクリーンインキにまつわる様々な用語を網羅した用語集。印刷の工程に関わるものから業界特有の用語、化学用語や技術用語なども盛り込みました。この領域のパイオニアである弊社ならではの充実ぶりです。
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TI値は、塗料業界等でよく利用されている構造粘性をしめす指数。 2つの回転速度の粘度値の比で表し、一般的に回転速度比1:10で設定する。
廃電気・電子機器の削減、リユース、リサイクルの推進を目的に、2003年2月に公布された廃電気電子機器に関するEUの指令。 電気・電子機器製品の生産者に対し、再使用とリサイクリングを考慮した機器の設計と製造、分別収集、リサイクルシステムの構築、再生率及び再利用・リサイクル率の目標達成、収集、処理、再生、処分のためのコストの負担等を義務付けている。
WEEE指令を補完するものとして、RoHS指令が同時期に採択された。
焼き付け乾燥後インキ表面に不規則なしわができ、結晶のような模様が生じるインキ。→ FUNCOAT CLインキ
粘着剤の成分の一部で、粘着力の基になるもの。
スクリーンインキ用の体質顔料として使用される。
「ポリエステル繊維の織物」を「軟質な合成樹脂フィルム」でサンドしたビニール系の素材。店舗の日除けテントやイベントの仮設テント・工事現場の養生シート等に使われる。布に比べて丈夫で汚れにくく長持ちする。
インデックステーブルに複数枚刷版をつけて、テーブルを回転させ多色刷りを行う印刷機。
可視光のBGR成分をそれぞれ反射し、イエロー、マゼンタ、シアンを取り出すためのフィルターで、イエロー用、マゼンタ用、シアン用の3種類がある。
可視光のBGR成分を取り出すためのミラーで、青色用、緑色用、赤色用ミラーの3種類がある。硝子板上に高屈折率物質と低屈折率物質を交互に真空蒸着し、膜の厚さと層数を適当な値にすることによって、任意の波長の光を反射する。
大日本印刷が開発した印刷技術。住宅設備の素材や建材のもつ光沢や色、手触りなどを紙の上に再現する。従来の商業印刷物の視点では表現できない質感、光沢、凹凸の再現が可能。
自動販売機にセットし展示するための、飲料缶などの商品見本。実物の飲料缶の印刷には耐候性インキが使われていないので屋外展示には適さない。ダミー缶は耐候性の強いインキでスクリーン印刷されているケースが多い。
インキが垂れること。腰切剤の添加により改良される。
プラスチックダンボール(プラダン)、段ボール形状のプラスチックのこと。
特殊な印刷技術と、表面に凹凸のついたレンチキュラーレンズを使用することにより、角度を変えると絵柄が2〜8変化に変わるタイプの印刷。
撹拌すると流動性を増し、静置すると元の状態に戻る性質。印刷再現性の優れたインキは、適度なチキソ性を持っている。 → 腰切剤
DVDを製造する際の物理的規格の一つ。ディスクの記録面に垂直に立てた軸と光学系の軸がなす角度を指す。
織物、布地のこと。布に模様をプリントして染色することを捺染(textile printing)という。
テクスチャーという言葉は、ラテン語の「織る」「編む」等を意味する「Texo(テクソ)」からきている。この言葉が転じて、織り方、組織、構造、感触を意味するようになり、繊維、木材、石材、絵画等のきめ細かさや組織構造を表す言葉として用いられている。
合成繊維の一種で、ポリエステル系のポリエチレンテレフタレート(PET)の日本での商品名。スクリーン印刷用の紗などにももちいられている。
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE) の米国デュポン社の商品名。テフロン®はフッ素原子と炭素原子のみから成るフッ素樹脂で、現在ではポリテトラフルオロエチレンだけではなくフッ素樹脂一般の呼称となっている。フッ素樹脂は化学的に安定で耐熱性、耐薬品性に優れている。また、テフロン®は現在までに発見されている物質の中で最も摩擦係数の小さい物質であることも特徴の一つである。
版枠に張られた紗の張力を測定する機械で、テンションゲージあるいはテンションメーターと呼ばれる。
印刷台が版の下に移動し印刷する印刷機。これ以外の方式にはあおり式スクリーン印刷機などがある。
三菱樹脂製A-PET材。高い透明性と光沢を持ち、またPVCシートに匹敵する2次加工適性を持つ。
PVC(塩ビ)に代わる脱塩ビ素材として開発されたプラスチックフィルム。PVCのように熱融着が可能であり成形性や印刷性もPVCと同等の性能を有し、熱成形時の結晶化による白濁もない。用途はクレジットカード等の厚手カード用途及びインモールド成形用途。三菱樹脂(株)製。
変形すること、ゆがむこと
素材を溶液中に浸漬し、塗料を付着させた後に引き上げるという方式の塗布装置。
耐衝撃性試験法の一種
薄い半透明の紙、画線などを手書きで写し取るのに使われる。
多色刷りの刷り合わせ位置や被印刷物の刷り位置を正確に合わせるために、版面などに付ける目印。
調子(トーン)が連続的に変化している原稿が、印刷物上で視覚的に確認できる程度の段差をもったトーンで再現されてしまうこと。
印刷物を乾燥させるための網棚。
ドライラック用温風乾燥機、江口孔版製
試薬を滴下すること
各種材料の直流抵抗値の一つ。一般のプラスチック、ゴム材料のような絶縁材料についてJIS6911 (熱硬化性プラスチック一般試験方法)に準じた3端子法により測定される。
色分解方式によらない多色印刷。
金、銀、銅やカーボンなどの導電性物質をビヒクルに分散したもの。絶縁物に印刷することによって導電性回路、電極や発熱体などを作る。 → JELCON
導電性を示すプラスチック。導電率10-5v/cm以上の半導体領域以上の導電性を示すものをいう。大別するとカーボンブラック、銀、銅などの導電性微粒子との複合化により、電子ホッピングサイトの生成と、導電路の形成により導電性にするものと、ポリマー自身に導電性をもたせるものがある。現在実用化されているのは、複合化による導電性プラスチックであり、ポリマー自体を導電化する技術は、研究が進められているが、まだ実用化の段階にはなっていない。
表面の固有抵抗を小さくして静電気の発生を防止するための添加剤。プラスチック、ゴム、繊維などの表面の電気抵抗を小さくして、静電気の発生による帯電を防止するために材料に添加したり、表面に塗布する副資材をいう。界面活性剤、無機塩、多価アルコール、金属化合物、カーボンなどがある。
導電性の繊維を利用したブラシで、帯電した表面に接触させて静電気を除去する。
一定の限度以下の外力を加え変形させ、その後、外力を取り除くと原形にもどる性質をいう。反対語は、塑性(plasticity)。
印刷台に版を固定するホルダーのついた印刷機。手でスキージを摺動させ印刷を行う。
インキに含まれる顔料の比重が大きいときに、貯蔵中に顔料が容器の底に沈降してくるのを防止する助剤である。分散剤、腰切剤、色別れ防止剤などが沈降防止効果を併せ持つ場合もある。
スクリーンインキ用の体質顔料として利用される。化学式 CaCO3
点字印刷に使用するためのインキ。UVの厚盛用クリアーインキが応用される。近年、視覚障害者のための標識や表示、パンフレットなどの点字印刷物の必要性が提唱され、需要が高まっている。 → レイキュアー#4100 点字用メジウム
印刷物の耐候性を調べる試験。屋外曝露による方法と耐候性試験機(サンシャインウェザーメーター)を用いる促進耐候性試験がある。
自然の光・雨・熱などによる変色・退色に耐える性質。光、熱、風、雨などの屋外条件下で暴露したときの耐久性をいう。長期間を要する屋外暴露試験と人工促進試験によって評価される。
刷版が印刷することのできる印刷限界力。印刷枚数で表す。
印刷面の表面を爪などで引っ掻き、傷のつき具合が少ないこと。尚スクラッチインキでは、逆に爪で引っ掻いたときに容易に剥離できることが要求される。
メンブレンスイッチなどで、打鍵に対する強さを調べる試験。一般的な試験方法が確立されていないため、各社毎に試験方法が異なる。
摩耗に耐える物性。
工業製品の汗に対する強さを調べる試験。試験には人工汗液を使用する。 → 汗試験
スクリーンインキの耐用性には、一般に下表のようなものがある。
耐用性 | 色相・光沢・濃度・隠蔽性・透明性 | |
---|---|---|
耐候性(耐候性) | ||
化学的耐性 | 耐水性 … 耐水性、耐沸騰水性、耐塩水性、他 | |
耐薬品性 … 耐酸・耐アルカリ性、耐マイグレーション性、他 | ||
耐溶剤性 … 耐アルコール性、耐ラッカーシンナー性、耐油性、他 | ||
物理的耐性 | 耐摩擦(摩耗)性 | |
耐スクラッチ性・耐打鍵性 | ||
耐折曲げ性・耐衝撃性 | ||
耐熱性・耐寒性・耐熱サイクル性・耐湿性 | ||
二次加工性 | ラミネート適性・オーバーコート適性 | |
成形加工性・打ち抜き加工性 | ||
ウェルダー適性 | ||
その他 | 臭気・毒性・価格 |
薬品により反応・膨潤・溶出等を生じない性質。プラスチックでは、金属のように水分などにより錆びる現象は少ないが、有機溶剤や強酸、強アルカリに侵されるものがある。しかしフッ素樹脂、PE、PP、POMなどのように薬品に侵されにくいものも多く、特に塩類にはほとんど侵されない。プラスチックの構造によって縮合などで製造されたポリアミド、ポリエステルでは、強酸、アルカリによって加水分解され、高温では水の存在下で分子量が小さくなり強度が低下する。ビニル重合したプラスチックは一般に極性基をもつため、溶剤に弱く( 例:酢酸ビニル、PMMA、PVCなど)、これに対し、炭素と水素からなるPE、PPなどは耐薬品性が良く、逆にこれを溶かす溶媒がないため、印刷適性も悪くなる。この水素をフッ素に変えたのがフッ素樹脂であるが、これはさらに耐薬品性がすぐれる。
蓄光顔料を使用したインキ。光をあててこの光エネルギーを化学的に蓄積し、光がなくなっても長時間にわたって発光しつづけているインキをいう。 → COLOSER 蓄光
光をあてられた蓄光顔料は、この光エネルギーを化学的に蓄積し、光がなくなっても長時間にわたって発光し続けていることができる。最近、従来の製品よりも残光時間が非常に長いタイプの製品が開発されている。また一般的なグリーン色に加え、赤色の蓄光顔料も開発されている。 → COLOSER 蓄光
適当な原色インキを何色か混ぜ合わせる事によって、指定された色を作り出す色合せ作業のこと
蝋引き原紙に鉄筆やタイプの圧力により多くの細かい穴をあけ、その穴からにじみ出るインクを紙にうつしとる印刷法。がり版。鉄筆版。孔版。
印刷インキの貯蔵中における、粘度、色、その他印刷適性全般の安定性をいう。UVインキは、貯蔵中に光が当たらなくてもゲル化して固まることがある(暗反応)。これはモノマーやオリゴマーが熱によりラジカルを発生し重合を起こすためである。気温が40℃以下であっても、そばに熱源があったりすると放射熱をインキが蓄積しラジカルを発生させる場合もある。従ってUVインキは、冷暗所に保管する必要がある。また時々インキを攪拌して空気を混入し、インキ中に発生したラジカルを空気中の酸素により非活性化することも大切である。慎重に配慮して貯蔵すれば2年間の貯蔵が可能であるが、なるべくならば製造後1年以内に使用することをおすすめする。また溶剤型インキはこれより安定性が高いが、長時間貯蔵すると溶剤成分の分解が始まることがあるので、製造後2年以内に使用することをおすすめする。一方二液反応型インキの硬化剤は反応性が高いために安定性は低い。製造後6ヶ月以内に使用することをおすすめする。
グラビア印刷、スクリーン印刷などを使用して転写紙に印刷し、熱転写法か感圧転写法で被印刷物に転写する印刷法。 → 成形転写
物質の物性がある状態から他の状態へ変化する温度をいう。物質の融点を第一転移温度、分子運動の凍結と考えられる温度を第二転移温度、またはガラス転移温度という。
光などの作用でインキの色がさめること。染料系の有機顔料(レーキレッドC、カーミン6Bなど)は日光に弱く、短時間で退色する。蛍光顔料は更に弱い。逆にフタロシアニン系顔料等は耐候性が強くはほとんど退色しない。屋外で使用される印刷物には、充分な耐候性を持ったインキを使用する必要がある。
透明性の特に優れたインキ。プロセス印刷にも使用される。 → ビニールインキ H型ハーフトーン
光の透過量より、フィルムやインキ膜の濃度を測定する計器。
同じ色、パターンで何枚印刷するかをいう。
乾燥速度の比較的遅いインキ溶剤。 → 速乾性溶剤
印刷により陶器に絵付けを行うこと。主に転写方式による。スクリーン印刷により直接印刷を行うこともある。
無溶剤型印刷インキの一種であり、エネルギー強度の高い電子線の照射で急速に硬化乾燥する。電子線は不透明皮膜や厚い皮膜へのエネルギー透過性が強力なので、インキに増感剤、反応開始剤を添加する必要はない。しかし装置が高価なこと、2次X線、オゾンが大量に発生するなどの理由で、実用化はされていない。 → 紫外線硬化型インキ