かぶり fog
未露光部分を現像してもわずかに黒化する現象。
スクリーンインキにまつわる様々な用語を網羅した用語集。印刷の工程に関わるものから業界特有の用語、化学用語や技術用語なども盛り込みました。この領域のパイオニアである弊社ならではの充実ぶりです。
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未露光部分を現像してもわずかに黒化する現象。
写真感光材料にかぶりを生じさせる行為で、故意に弱い光を均一に与える方法等がある。
ニス原紙(カッティングフィルム)を使って作られた刷版。耐溶剤性に難があり、使用できるインキが限られる(Qセットインキ、アルキッド樹脂インキ等)が、厚膜印刷が可能。 → 写真版
メルクジャパン(株)製のシリカフレークをベースにしたパール顔料。視角や光の当たる角度によって流れるように微妙に色が変化していき、最初に見た色とは別の色に見える。
イエロー・マゼンタ・シアン・墨のハーフトーンインキによる網点印刷や単色インキによりベタ刷りされた色見本。スクリーン用では、紙、白色ステッカー、透明フィルムなどに印刷されている。 → 色見本
プロセスインキの三原色間の色特性のバランス。二次色(赤、緑、青紫)、三次色(黒)が忠実に再現されるための重要な性能。
液晶ディスプレイの画面をカラー化するための色合成フィルター。カラーフィルターは、RGB (赤・緑・青)の3 色からなり、カラーフィルターの1つの色が規則正しく交互に並んでいる。
紗のスキージ面をカレンダー加工により平滑にした紗。UVインキ等を薄く印刷するときに適する。
カーボン繊維又はそれを芯材とした繊維を織り込み、導電性を持たせた紗。帯電防止スクリーン。
インキに使用される黒色顔料。一般のカーボンブラックの粒子は非常に細かく、多孔性で表面積が大きい。透明性が良好でプロセスインキにも使用される。一部では粒子径が大きく、隠蔽性に優れたカーボンブラックもオペークインキ用に使用されている。
印刷されたインキの影響で、原反が内面、時には外面にそる現象。インキの膜厚、原反の性質・厚さなどが関係する。水性インキを紙に印刷するときなどに問題となる。
加工顔料とは超微粒子の顔料をあらかじめ樹脂に分散させたもので、これを溶剤で溶解し、更に添加剤を加えてインキ化する。このタイプのインキは、粉末顔料をビヒクルに練り込んだインキよりも透明性に優れる。 → 透明インキ
色光を加え合わせた場合の発色。赤色光+緑色光 = 黄色光、赤色光+緑色光+青紫色光 = 白色光などのように混合するほど明るい色になる。色材を加え合わせた場合の発色は、減法混色(減色混合)という。
インキを乾燥するために、熱乾燥装置を使用して乾燥すること。 → 自然乾燥
たわめることが可能である性質。インキ膜が柔軟性と強靭性を兼ね備えていること。
電磁波のうち400nm(ナノメーター,1nmは100万分の1ミリ)から700nmの波長域のものを色光 あるいは可視光といって、人間の眼に色を感じさせるものである。赤外線は可視光の赤の端、 770nmから0.4mmまで可視光ととなり合った長波長域のものであり、紫外線は可視光の紫の端、380nmから10nmまで可視光ととなり合った短波長域の ものである。
可視光の最も一般的なものは太陽光に含まれるものであり、虹の現象、あるいはプリズムでの太陽光の分解などから太陽光には赤色から紫色に かけての色光が含まれている事が分かる。この事は400nmから700nmにかけての色々の波長の色光が混じると白色光になることを示している。 400nmから700nmの可視光の波長による色の差は、下表の通りである。
波長(nm) | 色光 | 光の3原色 |
---|---|---|
400〜450 | 紫色光 | 青紫色光(B) |
450〜500 | 青色光 | |
500〜570 | 緑色光 | 緑色光(G) |
570〜590 | 黄色光 | |
590〜610 | 橙色光 | 赤色光(R) |
610〜700 | 赤色光 |
スクリーン印刷の製版に使用する。一般の感光乳剤は、ジアゾニウム塩又は重クロム酸塩を、PVA・酢ビエマルジョンに溶解混合したもの。その他に感光性樹脂を併用したタイプもある。
光によって短時間に化学反応を起こして、硬化し、溶剤に対する不溶化などの物性変化を生ずる樹脂。この性質を利用して、製版材料や紫外線硬化型インキのビヒクルに使用される。
→ 粘着剤
パッド印刷において、版からパッドへインキがうまく転移せず、インキが版に残ってしまう現象。インキが硬すぎたり、溶剤の乾燥が速すぎる場合、又版の彫りが浅い場合に発生する。 → パッド印刷のトラブルと対策
この法律は、海洋の汚染と海上災害を防止し、海洋環境を保全することを目的としており、船舶・海洋施設・航空機から海洋に油・有害液体物質等・廃棄物を排出したり、海底の下にこれらを廃棄すること、船舶・海洋施設においてこれらを焼却することなどを規制している。
2010年7月に、この法律及び「船舶による危険物の運送基準等を定める告示」が改正され、従来は海外への輸送規則上危険品でなかった製品が、新しい判定基準では海洋汚染物質と判定され、環境有害物質(液体)〔国連番号 3082〕として危険物船舶運送および貯蔵規則における有害性物質に分類されることになり、新に危険品としての取り扱いが必要になった。
→ 海洋汚染防止法の改正により輸出する際に危険品となる製品 (2010.07)
→ 輸出規制非該当証明書
玩具類へ印刷を行う際には、玩具安全基準(ST基準)第3部 科学的特性基準に適合するものとして「インキ・塗料材料登録制度」の登録規定に基づき登録されたインキを使用することを勧める。インキ会社は顧客の依頼により、ST基準に適合した登録済みインキである事を証明する文書を発行するサービスを行っている。 → EN71-3
印刷中に次第に画線や網点が太る現象。低粘度のインキを厚く盛りすぎた場合や、UVインキが版の裏に回った場合などに起こる。
UVインキなどを重ね刷りする場合に発生する問題。多色印刷の場合には、印刷素材は何回もUV照射されるので、はじめの印刷色の皮膜表面がオーバーキュアーしてしまい、後から乗るインキの接着を阻害する。その結果層間剥離を生ずる。この現象は、熱がかかりやすい空冷方法の照射機の場合に起こりやすい。また数層重ねられた部分は極端な膜厚になるので皮膜の粘弾性が低下し、材質面から剥離する場合もある。これらの問題は、重ね刷り適正の良いインキの選定や照射条件の変更(熱をかかりにくくする。また後の印刷色になるほど、照射量を多くする)によって解決できる。
スクリーンインキの主要成分。水や有機溶剤に対して不溶性の微粒子粉末状の着色剤。溶性のものは染料 である。
樹脂その他の固着剤を含むビヒクルに顔料を混和した液状の着色剤で布地に図柄をつける方法。染料タイプの捺染に比較して堅牢度が優れている。印刷方法としては、孔版又は凹版印刷方式が用いられる。
インキ中に含まれる顔料の濃度で、重量パーセントで表す。