ELV指令 (End-of-Life Vehicle)
使用済み自動車のリサイクルや処分に関するEU指令。2000年10月に発効された。自動車メーカーは、2003年7月以降に販売される製品について、鉛、水銀、カドミウム、六価クロムの4物質の使用を制限しなければならない。
尚、ELV指令は自動車業界が対象だが、RoHS指令は電気・電子機器業界が対象となっている。
スクリーンインキにまつわる様々な用語を網羅した用語集。印刷の工程に関わるものから業界特有の用語、化学用語や技術用語なども盛り込みました。この領域のパイオニアである弊社ならではの充実ぶりです。
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使用済み自動車のリサイクルや処分に関するEU指令。2000年10月に発効された。自動車メーカーは、2003年7月以降に販売される製品について、鉛、水銀、カドミウム、六価クロムの4物質の使用を制限しなければならない。
尚、ELV指令は自動車業界が対象だが、RoHS指令は電気・電子機器業界が対象となっている。
電気照明技術のひとつにエレクトロルミネセンス(EL)があり、パネル照明として利用されている。この照明装置は、プラスチックなどの薄い層に蛍光物質の粒子をまぜあわせ、2枚の電極ではさみこんだ構造である。電極の1枚は透明で、ガラス板などにスズの酸化物を薄く塗布したものである。この2枚の電極に交流電圧をくわえると、電流が蛍光物質をとおってながれるときに発光する。ELは面全体が発光するため、時計の文字盤や階段の踏み板を明るくしたり、壁全体を光らせるなどさまざまな応用が可能である。ELインキとしてスクリーン印刷でも応用されている。
EN71は玩具の安全性(Safety of Toys)に関するヨーロッパ規格。Part1から11まであり、EN71 Part3は「特定元素の移行(Migration of Certain Elements)」で、有害な重金属について子供が食べた場合のことを想定し規制値が決められている。
現在EN71-3は2013年度版へ移行している。新EN71-3では、旧規格の8元素から17元素19項目と対象元素・検査項目が大幅に増えて、基準値も見直された。印刷インキの被膜はCategoryに分類されている。新EN71-3では、銅、アルミニウム、3価クロム、コバルト、有機スズ、亜鉛、等が新たに規制対象となった。
EUがPBTやvPvB等に該当すると判断した物質。ESIS(Europian chemical Substances Information System)のPBTリストとして公開されている。REACH規則が規定する条件を満たしたもの(fulfilling)で、将来の高懸念性物質(SVHC)に位置付けられている。
エチレンと酢酸ビニルを共重合した熱可塑性樹脂。通常酢酸ビニル含量40%程度までのものが用いられる。酢酸ビニル含量の少ないものは低密度ポリエチレンに近い性質を示すが、より強靭性を示す。酢酸ビニル含量が多くなるに従って柔軟性を増し、ゴムに近い性質を示すようになり、履物やレザーなどの雑貨やホットメルト接着剤などの用途に使用される。インキ受理性には難がある。 → 材質と推薦インキ[生ゴム、EVA]
主に多層フィルムとして食品包装材に使用される。またブロー成形ボトル用としても使用される。商品名「エバール」(クラレ)。EVAをけん化(加水分解)したもの。高バリヤー性樹脂。組成比により水に可溶なものもある。 → 材質と推薦インキ[EVOH、他]
(株)イトロが特許を持つ、印刷・コーティングの前処理システム。イトロ処理を利用することにより、ガラス、セラミックやアルミニウム、ステンレススチールなどの金属に、UVインキやUV塗料を直接、印刷・塗装し乾燥させることが可能になる。更にプラスチック製品ではPPやHDPEなどの接着性が悪く剥離をおこしていた製品の接着性向上にも効果がある。又この処理を行うことにより、シリコン製品へ直接印刷・塗装も可能になる。
メルクジャパン(株)製のパール顔料 → パール顔料
帯電した特殊インキを微細なノズルから噴射し、電場によって偏向させ、記録紙上に文字や図柄を高速度で作る印刷技術。ジェットインキには、水性型、溶剤型、UV型があり、又染料タイプと顔料タイプがある。近年大型版を使用する少部数のスクリーン印刷の代替印刷方式として伸長が著しい。
インキ練りや撹拌等に使用する鋼製のヘラ。
インキの硬さを表現するもので、鉛筆引っ掻き試験により鉛筆硬度で硬さを表す。 → 鉛筆硬度、鉛筆引っ掻き値 → ショア硬度
被印刷物に、版から直接もしくは間接的にインキが移ること。
スキージが摺動し、印刷するたびに、版面にインキをかぶせる操作。 → スクレーパー
印刷インキのタック(粘りつき)を測定する機器。
透明フィルムの下に印刷された文字が糊付けされたもの。上からこすってフィルムを剥がすと文字だけ写る。トランスファーレタリングの商品名。以前は版下原稿作成時に使用したが、版下原稿作成にコンピュータが使用される様になってからはあまり使われない。
反応性樹脂と硬化剤とをあらかじめ混合してあるインキ。加熱により化学反応が進み、硬化乾燥する。このインキは最低硬化温度以下ではほとんど反応が進まない。 → 一覧表
印刷台のX・Y・θの調整、又は刷版の固定位置の調整により、被印刷物への印刷を所定の位置に出来るように調整すること。
発泡、はじき、目詰まり、ひげなどが発生しないで印刷できる時に、印刷作業性が良いという。
印刷には各種の方式があり、各々に適応する印刷インキが用意されている。色々な分け方があるが、一般的に印刷方式を中心に分類すると、下表の様になる。
版式 | 印刷方式 | 印刷インキ |
---|---|---|
凸版 | 凸版 | 油性凸版インキ |
フレキソ | フレキソインキ | |
ドライオフセット | ドライオフセットインキ | |
凹版 | グラビア | グラビアインキ |
グラビアオフセット | グラビアオフセットインキ | |
パッド | パッドインキ | |
平版 | オフセット | オフセットインキ |
孔版 | スクリーン | スクリーンインキ |
UVインキは温度による粘度変化が大きいという性質があるので、印刷室の室温調整が必要。15〜25℃が適温。また印刷ラインや版の洗浄場所には、直射日光があたらないようにすること。蛍光灯はよほど近づけない限り問題ない。
スクリーン印刷で対象とする印刷素材には、次のようなものがある。紙、合成紙、塩化ビニール、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル、スチレン系(ポリスチレン、ハイインパクトスチレン、AS、ABS等)、ポリカーボネート、アクリル、金属素地、塗装金属、ガラス、木工品素地、塗装木工品、布(防水ナイロン布、綿布)、不織布、ポリウレタン、エラストマー、他。 → 材質と推薦インキ
単位時間当たりの印刷枚数。例)枚/時間
一定量のインキで印刷できる面積。印刷方式、インキのタイプ、印刷の用途などによって異なる。スクリーンインキは他の印刷方式よりも厚膜になるため、印刷面積は比較的狭い。UVインキでは70〜90 /kg程度、溶剤型インキではこの半分くらいである。
印刷時に、スキージが版を通して被印刷物に加わる圧力。
インキの接着の難しいフィルムの表面を、様々な表面処理方法によって加工したもの。(PETフィルムなど)
極性や比重の異なった顔料を併用した場合に起こる色の分離現象。低粘度インキで発生しやすく、又チタン白、紺青、フタロシアニン、カーボンブラックなどの顔料が起こしやすい。使用時に攪拌すれば支障がないこともある。 → 色わかれ防止剤
単一インキに2種類以上の顔料を使用した場合(浅葱等)や、調色で複数のインキを混合した場合に、色別れが発生しないようにするための助剤である。特にチタンホワイトと有機顔料が混合されている場合は、顔料の比重の差や表面物性の差などにより色別れが発生しやすい。
目的とする色を作るために行うインキの混合操作。 色合せ作業 color matching operations → 調色作業
カラー印刷原稿につける色の指定紙片。 → カラーチャート
濃色の素材にインキを印刷する際に、インキ膜により素材の色を覆い隠す性能のこと。透明性の逆。 → オペークインキ