2010.12
9100PLシリーズ PETインキ
はじめに
9100PLシリーズ PETインキは、ポリエステルフィルムへの印刷用に開発した半光沢型の環境対応インキです。特に、印刷作業性と後加工適性に優れています。
又、環境対応インキとして、ハロゲン・ナフタレンの環境負荷物質を低減しております。
(従来製品との比較については、「PET9100PLの9100からの変更点および物性比較」をご参照下さい)
推薦する用途
ポリエステルフィルム、ステッカーへの印刷。主に表刷り用。
特性
- 非シリコン系の消泡剤を使用していますので、乾燥後に水性の粘着剤を重ね刷りするような加工が可能です。
又、印刷皮膜が柔軟であるため、後加工適性が優秀です。
- 印刷作業性に優れ、細かい文字印刷等が可能です。
- 高濃度印刷が可能で、高速印刷における作業性に優れています。
- 耐油性、耐ガソリン性、耐アルコール性、耐薬品性が良好で耐候性も優れています。
- 調色安定性が優れています。
- フラットな半光沢仕上がりとなります。
使用方法
インキをPET標準溶剤で希釈して印刷します。乾燥を更に遅くする場合は、PETリターダーを使用して下さい。
(ナフタレン対応の必要が無い場合には、今までのテトロン溶剤(標準、遅乾)もご使用頂けます)
乾燥方法
PETインキは、目詰まりを起こし難い様に蒸発乾燥を遅く設計してありますので、必ず加熱乾燥を行って下さい。特に9100PLシリーズ は半光沢型ですので、ブロッキングには十分注意して下さい。
PET標準溶剤10%希釈、 270メッシュ、 6cm×15cm ベタ印刷
- 80℃ BOX乾燥機(温風循環) … 約5分(指触乾燥)
- 90℃ BOX乾燥機(温風循環) … 約30分(完全乾燥)
(重ね刷り回数が多い場合には、乾燥時間を更に長く設定して下さい。メンブレンスイッチのように工程の多い印刷では90℃で60分〜90分の乾燥が一般的となります)
刷と版の洗浄
写真版を使用し、版の洗浄にはビニール洗用溶剤をお使い下さい。
標準色
一般色15色、透明色4色 特製色10色(ハロゲン非対応) 各1kg缶。
注意事項
- 9100PLシリーズには、硬化剤JA-960 (速反応性、難黄変型)、JA-950 (遅反応性、無黄変型)、JA-940 (柔軟性、無黄変型)の使用が可能です。 インキに硬化剤を約10%添加すると、接着性と皮膜物性(耐熱性、耐摩擦性等)が著しく向上します。但し硬化剤を使用すると、インキに可使時間(ポットライフ)が生じます。
- PETインキシリーズには、標準品としてマット型の「9000 シリーズPETインキ」があります。印刷作業性と耐ブロッキング性の点では、9000シリーズ の方が優れています。裏刷り用には9000シリーズ の使用をお薦めします。
- 9100PLシリーズと 9000シリーズ゙は混合可能ですが、使用している消泡剤の種類が異なる為、印刷条件によっては「はじき」が発生する場合があります。
- 9100PLシリーズの透明色は消泡剤も非シリコン系となっております。従来品でまれに発生していた他の有彩色メジウム等との混合でのはじき等の不具合を、レベリングを向上すると共に改良しました。
- 消泡剤はナフタレン対応のJA-201PLをご使用下さい。
- 特製色10色は、従来製品(9100シリーズ PETインキ)を調色等に使用していたお客様のために設定しました。従来製品と同一色調の特製色ですが、成分にハロゲンを含有していますのでご注意下さい。 これら特製色10色は、新規のお客様にはお勧めしておりません。
- ご使用に際しては、製品安全データシート (MSDS)をご参照下さい。
皮膜物性
PET 9107P 高濃度白 を PET標準溶剤で希釈し、T-270の刷版を用いて 125µmポリエステルフィルム(未処理)に印刷した。 乾燥は、90℃30分の加熱乾燥後、室温で1日放置した。
| 試験項目 |
試験方法 |
結果 |
| 接着性 |
クロスカットセロテープ剥離試験 |
100/100 合格 |
| 硬度 |
JIS K5400 8.4 鉛筆硬度試験 |
H〜2H |
| 耐候性 |
サンシャインウェザーメーター 700時間 |
異状なし |
| 耐アルコール性 |
99.5%エタノール、ラビング50回 |
異状なし |
| 耐アルカリ性 |
NaOH 5%水溶液に48時間浸漬 |
異状なし |
| 耐酸性 |
H2SO4 5%水溶液に48時間浸漬 |
表面少し白化 |
| 耐油脂性 |
ハンドクリーム(花王ニベア)ラビング50回 |
異状なし |
| 耐摩耗性 |
消しゴム(ライオンPL-50)で荷重500g
ストローク80mm 往復500回摩擦 |
若干傷がつく
接着性異状なし |
- 物性表の数値は、試験値であり保証値ではありません。
- 耐候(光)性は色により性能が異なります。詳しくは「耐候性一覧表」でご確認下さい。
又、一般に調色品は原色よりも性能が低下します。特にスモーク色や淡色などは、大幅に低下しますので、注意して下さい。
- 当インフォメーションに記載されている内容は予告なしに変更・改訂する場合があります。