JUJO TECNICAL INFOMATION

溶剤型(蒸発乾燥型)インキ

2012.05

9000シリーズ PETインキ

はじめに

9000シリーズ PETインキは、ポリエステルフィルムを使用したメンブレンスイッチの印刷用のマット型インキで、主に裏刷りで使用されます。ポリエステルフィルムへの接着力と印刷作業性に優れています。

推薦する用途

ポリエステルフィルム、ステッカーの印刷。特に高速印刷に適しています。

特性

  • 印刷作業性が非常に優れ、細かい印刷が可能です。
  • 高濃度印刷が可能で、高速印刷における作業性に優れています。
  • 強力な接着力を有し、印刷皮膜も柔軟で後加工適性が良好です。
  • 耐油性、耐ガソリン性、耐アルコール性、耐薬品性が良好で耐候性も優れています。
  • 調色安定性が非常に優れています。
  • フラットなマット仕上がりで、耐スクラッチ性が良好です。

使用方法

インキをテトロン溶剤(標準、遅乾)で希釈して印刷します。乾燥を更に遅くする場合は、テトロンリターダー又はPETリターダーを使用して下さい。

乾燥方法

PETインキは、目詰まりを起こし難い様に蒸発乾燥を遅く設計してありますので、必ず加熱乾燥を行って下さい。

テトロン遅乾溶剤10%希釈、 270メッシュ、 ベタ印刷

  • 50℃ 温風乾燥約80秒(指触乾燥)
  • 80℃ 温風乾燥約40秒(指触乾燥)
  • 120℃ 遠赤外乾燥約90秒(完全乾燥)

(重ね刷り回数が多い場合には、乾燥時間を更に長く設定して下さい)

刷と版の洗浄

写真版を使用し、版の洗浄にはビニール洗用溶剤をお使い下さい。

標準色

一般色18色、EXO系4色  各1kg缶。

注意事項

  1. PETインキには、硬化剤JA-960 (速反応性、難黄変型)、JA-950 (遅反応性、無黄変型) の使用が可能です。
    インキに硬化剤を約10%添加すると接着性と皮膜物性 (耐熱性、耐摩擦性等) が著しく向上します。
    但し、硬化剤を使用すると、インキに可使時間が生じます。
  2. 重ね刷り回数が多くなると、標準の乾燥時間では乾燥が不十分になる事があります。
    このような場合には、乾燥時間を更に長く設定して下さい。
  3. PETインキシリーズには、半光沢型の「9100PLシリーズ PETインキ」があります。
    表刷り用には、9100PLシリーズをご使用下さい。
  4. 9000シリーズと 9100PLシリーズは混合可能ですが、使用している消泡剤の種類が違う為に混合すると「はじき」が出ることがあります。
  5. ご使用に際しては、製品安全データシート(MSDS)をご参照下さい。

皮膜物性

PET 9007高濃度白 をテトロン遅乾溶剤で希釈し、T-270の刷版を用いて、125µmポリエステルフィルム(未処理)に印刷した。乾燥は、100℃60秒の加熱乾燥後、室温で1日放置。

試験項目 試験方法 結果
接着性 クロスカットセロテープ剥離試験 100/100 合格
硬度 JIS K5400 8.4 鉛筆硬度試験 H〜2H
耐候性 サンシャインウェザーメーター 700時間 異状なし
耐アルコール性 99.5%エタノール、ラビング50回 異状なし
耐アルカリ性 NaOH 5%水溶液に48時間浸漬 異状なし
耐酸性 H2SO4 5%水溶液に48時間浸漬 表面少し白化
耐油脂性 ハンドクリーム(花王ニベア)ラビング50回 異状なし
耐摩耗性 消しゴム(ライオンPL-50)で荷重500g
ストローク80mm 往復500回摩擦
若干傷がつく
接着性異状なし
  1. 物性表の数値は、試験値であり保証値ではありません。
  2. 耐候(光)性は色により性能が異なります。詳しくは「耐候性一覧表」でご確認下さい。
    又、一般に調色品は原色よりも性能が低下します。特にスモーク色や淡色などは、大幅に低下しますので、注意して下さい。