2013.03
9000Nシリーズ PETインキ
はじめに
9000Nシリーズ PETインキは、ご好評を頂いております 9000シリーズ PETインキの柔軟性、接着性を更に改良したインキです。ポリエステルフィルムを使用したメンブレンスイッチの印刷等にご使用下さい。
「EXOノンピンホール黒」を設定していますので、ピンホールの出ない黒が必要な用途にお使い下さい。
9000Nシリーズ PETインキは、現在特定のお客様向けにのみ出荷しています。新規のお客様にはお勧めしていませんので、ご注意下さい。
推薦する用途
ポリエステルフィルム、ステッカーの印刷。特に高速印刷に適しています。
特性
- 印刷作業性が非常に優れ、細かい印刷が可能です。
- 高濃度印刷が可能で、高速印刷における作業性に優れています。
- 強力な接着力を有し、印刷皮膜も非常に柔軟で、エンボス加工等の後加工適性が特に優れています。
- 耐油性、耐ガソリン性、耐アルコール性、耐薬品性が良好で耐候性も優れています。
- 調色安定性が非常に優れています。
- フラットなマット仕上がりで、耐スクラッチ性が良好です。
使用方法
インキをテトロン溶剤(標準、遅乾)で希釈して印刷します。
乾燥を更に遅くする場合は、テトロンリターダー又はPETリターダーを使用して下さい。
乾燥方法
PETインキは、目詰まりを起こし難い様に蒸発乾燥を遅く設計してありますので、必ず加熱乾燥を行って下さい。
テトロン遅乾溶剤10%希釈、 270メッシュ、 ベタ印刷
- 50℃ 温風乾燥… 約80秒(指触乾燥)
- 80℃ 温風乾燥… 約40秒(指触乾燥)
- 120℃ 遠赤外乾燥 … 約90秒(完全乾燥)
刷と版の洗浄
写真版を使用し、版の洗浄にはビニール洗用溶剤をお使い下さい。
標準色
一般色19色、 EXO系6色 各1s缶。
注意事項
- PETインキには、硬化剤JA-960 (速反応性)、JA-950 (遅反応性、無黄変型)、JA-940(柔軟性) の使用が可能です。
インキに硬化剤を約10%添加すると接着性と皮膜物性 (耐熱性、耐摩擦性等) が著しく向上します。
但し、硬化剤を使用すると、インキに可使時間が生じます。
- PETインキシリーズには、標準品としてマット型の「9000シリーズPETインキ」及び半光沢型の「9100PLシリーズ PETインキ」があります。
表刷り用には、9100PLシリーズをご使用下さい。
- 「9000Nシリーズ PETインキ」は、受注後生産品目の為常時在庫してはおりません。
製造量は原則として1ロット 30kg以上となっております。
詳しくは弊社営業部までお問い合わせ下さい。
- 9000Nシリーズと 9100PLシリーズは混合可能ですが、使用している消泡剤の種類が違う為に混合すると「はじき」が出ることがあります。
- ご使用に際しては、製品安全データシート(MSDS)をご参照下さい。
皮膜物性
PET 9007N高濃度白 をテトロン遅乾溶剤で希釈し、T-270の刷版を用いて、125µmポリエステルフィルム(未処理)に印刷した。乾燥は、100℃60秒の加熱乾燥後、室温で1日放置。
| 試験項目 |
試験方法 |
結果 |
| 接着性 |
クロスカットセロテープ剥離試験 |
100/100 合格 |
| 硬度 |
JIS K5400 8.4 鉛筆硬度試験 |
H |
| 耐候性 |
サンシャインウェザーメーター 700時間 |
異状なし |
| 耐アルコール性 |
99.5%エタノール、ラビング50回 |
異状なし |
| 耐アルカリ性 |
NaOH 5%水溶液に48時間浸漬 |
異状なし |
| 耐酸性 |
H2SO4 5%水溶液に48時間浸漬 |
表面少し白化 |
| 耐油脂性 |
ハンドクリーム(花王ニベア)ラビング50回 |
異状なし |
| 耐摩耗性 |
消しゴム(ライオンPL-50)で荷重500g
ストローク80mm 往復500回摩擦 |
若干傷がつく
接着性異状なし |
- 物性表の数値は、試験値であり保証値ではありません。
- 耐候(光)性は色により性能が異なります。
詳しくは「耐候性一覧表」の9000シリーズPETインキの欄をご参照下さい。(9000Nシリーズと9000シリーズPETインキの耐候性は同等です。)
又、一般に調色品は原色よりも性能が低下します。特にスモーク色や淡色などは、大幅に低下しますので、注意して下さい。