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スクリーン印刷とは

2011.08

1.原理

 印刷用の版には、凸版、平版、凹版、孔版の4種類の形式があります。スクリーン印刷では、孔版を使用します。

 スクリーン版には、ポリエステルなどの繊維で織った紗(スクリーン)を使用します。このスクリーンを枠に張って固定させ、その上に版膜(レジスト)を作って、必要な画線以外の目をふさげばスクリーン版が出来ます。

 そしてスクリーン版の枠内に印刷インキをのせて、スキージでインキを摺動すると、インキはレジストのない部分のスクリーンを通過して、被印刷物に転移します。
  
スクリーン印刷機原理図 (日本文化精工株式会社様ホームページ資料)

2.歴史

 スクリーン印刷のルーツは、日本の友禅の型染めであると言われています。これが欧米に伝わり、おもにアメリカで改良され発達しました。日本では第2次大戦後アメリカから持ち込まれた製版材料や印刷機械に影響を受けて国産品が登場し、スクリーン印刷が広く行われるようになりました。又、昭和20年代後半からの製版技術の進歩で精密な画像のスクリーン印刷が可能になり、用途が広がりました。

 スクリーンインキは、当社が1957年の創立直後から独自に研究開発を行って、紙用、プラスチック用、金属用、布用などの各種材質用のインキを次々に発売しました。その後も研究開発を続けて、1980年頃にはUVインキ及び水性インキを実用化しています。最近は環境にやさしいUVインキの需要が大きく伸びています。

3.特徴

 スクリーン印刷は、他の印刷方式と比較した場合に、次のような長所と短所をもっています。

長所

  1. いろいろな種類の材質に印刷出来ます。
  2. いろいろな形状、サイズの素材に印刷出来ます。
  3. いろいろな種類のインキが使用出来ます。
  4. インキを厚膜に印刷出来ます。 (一般の版では10〜30µm、特殊な版を使用すれば100µm以上も可能です。点字の印刷も出来ます。)
  5. 厚膜に印刷出来るので、発色が鮮明で、隠蔽力に優れ、耐光性も良くなります。
  6. 印刷圧が低いので、壊れやすいものにも印刷出来ます。
  7. 版が柔らかいので、紙や布のような柔らかいものばかりでなく、ガラス、金属などの硬いものにも印刷出来ます。
  8. 版が安価なので、少量印刷の際には有利です。

短所

  1. 版の耐刷力、印刷速度、生産コストが劣ります。
  2. 再現性、精密度が少し劣ります。

4.用途

 スクリーン印刷は、他の印刷方式では印刷が困難な被印刷物を中心に、多くの産業製品に利用されています。 又、工業製品を中心に年々用途が広がっています。

  1. 工業製品
    自動車の計器類、CD・DVD、電機部品、メンブレンスイッチ、液晶ディスプレイ、自動販売機、 携帯電話、ゲーム機、ネームプレート、プリント回路、厚膜ICなど
  2. 生活用品
    玩具、文房具、スポーツ用品、バッグ、Tシャツ、化粧品容器、トイレタリー用品用ボトル、各種パッケージ、木工品、ふすま紙、ガラス、陶磁器など
  3. 商業関係
    ポスター、看板、POP、ディスプレイ、ステッカー、標識、旗など

5.使用例

CD 携帯電話
CD、CD-R、DVD 携帯電話
自動車メーター コンポ
自動車メーター AV機器
家電パネル
パソコン用キーボード 家電パネル(メンブレンスイッチ)
家電 自動販売機
家電製品 自動販売機
ステッカー 各種パッケージ
ステッカー パッケージ
点字印刷 プラボトル
点字印刷 ボトル