一般印刷 | インキ
3200シリーズ SIM
3200シリーズ SIMインキはインサート成形及びインモールド成形用に開発した二液反応型インキです。
低温で硬化し、耐熱性に優れた柔軟性の高い硬化皮膜を作ります。
製品の特長
- 80~90℃の低温で硬化します。
- 皮膜が柔軟で且つ強靱な皮膜となり、成形時の追従性が優れています。
- 耐熱性が高く、インサート成形やインモールド成形性が良好です。
- 特性
-
強靱な皮膜後加工性柔軟性成形時の追従性接着性低温硬化性
- 耐性
-
耐熱性耐薬品性
推奨被印刷物
- 材質
-
ABSPCPCシートPC銘板PETフィルム処理PETフィルム汎用プラスチック銘板
- 最終製品
-
銘板
- 後加工・二次加工
-
インサート成形インモールド成形
仕上り・質感・見た目の効果
- 仕上り
- グロス(光沢)
カラー・グレード
標準色 19色
標準色(一般色) |
00メジウム
01白
08赤
12黄
16ピンク
25紫
28オレンジ
35浅葱
45濃藍
46藍
75グリーン
|
---|
標準色(耐候色) |
06金赤
13青黄
14黄
18紅
38赤
87群青
|
---|
※の付いているカラーは特色です。
スペック
- 入目・容器
- 1kg 缶
- 付属品
- 硬化剤JA-930 … 100g 金属缶
使用方法
次の比率でインキと硬化剤JA-930を混合してください。
- インキ … 100部
- JA-930 … 15部
- PC溶剤 … 10~30部
- 希釈剤
PC
刷版
- 種類
- 写真版
- 洗浄
- ビニール洗用溶剤
- 推奨印刷膜厚
- 厚
硬化方法
- 最低硬化条件 … 80℃ 40分
- 最適硬化条件 … 100℃ 20分
反応硬化条件
- 硬化剤・促進剤
- JA-930
- 添加量 インキ100部に対して(部/%)
- 15部
- 指触乾燥
-
80℃ 5分
- 硬化乾燥
-
90℃ 30分
- 可使時間
- 常温(20°C)で約8~10時間
試験データ(物性・耐候性・性能 など)
条件
インキ …
単色刷り … 標準色全色
重ね刷り … 3201白+3246藍+3290黒の3色重ね
希釈溶剤 … PC標準溶剤
硬化剤 … JA-930を15%添加
印刷素材 … 帝人パンライトシート0.5mm
刷版 … 250メッシュ
乾燥条件 … 工程乾燥100℃5分、最終乾燥100℃20分
結果
試験項目 | 試験方法 | 試験結果 |
---|---|---|
接着性 | クロスカットセロテープ剥離試験 | 100/100 剥離なし |
鉛筆硬度 | JIS K5400 鉛筆引っ掻き試験 | 7H~9H |
耐衝撃性 | JIS K5400 デュポン式衝撃試験機 ∮1/2in/500g/50cm |
割れ、剥離なし |
耐屈曲性 | JIS K5400 耐屈曲性 2mmφ | 割れ、剥離なし |
耐熱性 | 100℃ 72時間 | 異状なし |
耐水性 | 50℃の温水中に24時間浸漬 | 異状なし |
耐湿性 | 60℃ 95%RH 120時間 | 異状なし |
冷熱サイクル | -30℃ → 80℃ → -30℃ 2h 2h 2h 2h 以上を30回(240時間) |
異状なし |
耐溶剤性 | 溶剤を含浸させた綿布で指圧 荷重約500gによる摩擦試験に おいて剥離するまでの回数 |
エタノール … 15回~60回 ガソリン … 12回~40回 |
耐酸性 | 1N H2SO4溶液に常温で24時間浸漬 | 異状なし |
耐アルカリ性 | 1N NaOH溶液に常温で24時間浸漬 | 異状なし |
耐候性一覧表
色名 | 等級 | 色名 | 等級 |
---|---|---|---|
3201 白 | 7~8 | 3216 ピンク | 8 |
3213 青黄 | 8 | 3225紫 | 8 |
3212黄 | 8 | 3235浅葱 | 7 |
3214 赤黄 | 8 | 3245 濃藍 | 8 |
3228 オレンジ | 8 | 3246藍 | 8 |
3206 金赤 | 7~8 | 3287群青 | 8 |
3208赤 | 7 | 3275 グリーン | 8 |
3238赤 | 8 | 3290黒 | 8 |
3218紅 | 8 | 3200 メジウム | 7 |
等級 | 評価 | 屋外暴露目安 |
---|---|---|
8 | 極めて優秀 | 2年以上 |
7 | 優 | 2年以下 |
6 | 良 | 1年以下 |
5 | 可 | 6ヶ月以下 |
4 | 普通 | 4ヶ月以下 |
3 | 不可 | 2ヶ月以下 |
2 | 劣 | 1ヶ月以下 |
×印 | – | 2週間以下 |
- 耐候性は、印刷されたインキの膜厚と印刷物が使用される条件により著しく異なります。
記載の数値は、印刷物を南面45度で屋外暴露した実験値であり、保証値ではありません。 - 又上記の等級は濃色の場合であり、淡色の場合は耐候性が低下します。
注)
インキをメジウムや白インキで薄めて印刷すると、原色の場合よりも耐候性が大幅に低下します。
参考資料→IMD
注意事項
- SIMインキを80℃~90℃で硬化した場合に、まれに耐熱性が不足することがあります。
耐熱性を向上させるには次のような方法がありますのでお試し下さい。 - 硬化温度を100℃に上げる。
- 硬化剤をJA-930からJA-970に変更する。
(皮膜がやや硬くなり、ポットライフが4~5時間になります) - 硬化促進剤JA-E11を1~2%加える。
(ポットライフが1~3時間になります) - 硬化剤JA-930は湿気と反応して硬化するため、容器は常に蓋をして下さい。
保管の際には、密栓して冷暗所に保管して下さい。
一度開封したものは、その後密栓しても長期間使用しないでいると皮張りすることがあります。皮張りした場合でも使用期限内であれば、皮を取り除いて使用する事が可能です。硬化剤の使用期限は、未開封で製造後1年、開封後は約3ヶ月です。 - ご使用に際して
ご使用に際しては製品の安全データシート(SDS)をご参照下さい。
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